ときめきあつめ

毎日ときめけますように

20210109 アートゲイト荻窪と自分のはなし

こんにちは、お久しぶりです、髙橋です。

去年アートゲイト荻窪というイベントに提供させていただいた会場音楽を、先週Soundcloudにアップしてみたのですが、その感想についてツイートしようとしたら余裕で140字を越えて溢れてしまったので、ブログにすることにしました!

 

ちなみに、このブログのタイトルの通り、今年こそはちゃんとときめきを集めてゆきたい!とゆうことで、特にSNSで拡散せずにこっそりブログを更新していました。だいぶ他愛のないことを書いていますが、もし興味ある方がいたら振り返って読んでみてくださると幸いです。そして遅ればせながらあけましておめでとうございます。

 

そんなわけで、今回はアートゲイト荻窪のために作曲した4曲について紹介してゆきたいと思います。

soundcloud.com

 そのまえに、アートゲイト荻窪ってなに?
と感じた方もいらっしゃると思いますので、少しだけ紹介しておきます。

www.kyokai-dori.com


アートゲイト荻窪とは、アートを鑑賞する目的で存在している美術館や、ギャラリーのような場所に行く習慣のない人達にも、普段の日常の中でアートを感じる機会をきっかけを作ろう!という試みです。芸術の街とも言われている荻窪駅にある、教会通り商店街が舞台となって開催された60日間のアートイベントで、平たく言えば、『商店街にアート作品を展示しちゃうよ!アートに触れてね!』とゆうお祭りですね。

そして私は、このイベントで商店街にBGMとして流れる楽曲4曲を制作させていただいたのでした。さらに、中学生の幼馴染みであり親友でとっても素敵な絵を描くイラストレーター、伊藤奈緒ちゃんと去年始めたイラストレーションユニット''menemene''では、このイベントの展示会用MAPの絵を担当させていただきました。

スズリではmenemeneのグッズが買えるので、よかったら覗いてみてください!

近々展示会MAPの絵もグッズ展開できたらと思っていますので、お楽しみにです。

suzuri.jp

 伊藤奈緒ちゃんのHPはこちら。

www.maaliskuu.com

さて、本題に戻ります。このイベントのために作曲した4曲は、楽曲製作と展示会MAPの製作依頼をしてくださったアートディレクターの新井敦夫さんの提案により、menemeneの2人で荻窪の教会通り商店街を歩いたときに感じた印象を4つのモチーフにして、その4つを曲に起こしたという経緯があります。ちなみに、ジャケットのイラストもすべて伊藤奈緒ちゃんが描いてくれました。曲にぴったりのイラストがとっても可愛いので、絵と合わせて楽しんでくださると幸いです。それでは、曲について書いてゆきますね!

 

1.『夢が広がる、わくわく教会通り商店街』のチャイム音~シュナウザーくんのテーマ~

soundcloud.com

 荻窪の教会通り商店街には、その名の通り大きな鐘のある教会があります。
教会通り商店街でも人気ものな犬のシュナウザーくんが、教会で鳴った鐘の音を聴いて、商店街を大冒険するというようなイメージで作った曲です。

 

2.山盛りざらめカステラ

soundcloud.com

 

こちらは、商店街にあるざらめがたっぷりで有名なカステラ屋さんのイメージで作った曲です。奈緒ちゃんが描いてくれた絵を見ながら曲を聴いていると、本当にカステラが食べたくなってきます。おいしそうだあ・・・

 

3.物知りシャム猫さんのテーマ

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この曲は、商店街にあるちょっとお洒落な喫茶Barを経営している、物知りなシャム猫さんのイメージで作りました。シャム猫さんがコーヒーを入れてくれたり、お客さんの悩みをゆっくり聞いて解決してくれるようなストーリーを想像して音にしてみたつもりです。こんな喫茶Barあったらいいなあ!とゆう願いを込めています。
 
4.フルーツ牛乳パラダイス

soundcloud.com

この曲には、商店街にある銭湯でぽかぽかしてフルーツ牛乳を飲んだ後、商店街を歩いて幸せに帰るみたいな夢に閉じ込めてみました。なんとなく、家に帰ったらシチューがありそう。そんなイメージで作りました。この曲は私的に、ベースとドラムの打ち込みも頑張りました!

 

***

 

去年からコロナの関係で、会社も99%在宅勤務になって、バンドもなかなかスタジオに入れず、思うように製作が進まない状況になりました。それでも音楽は作り続けたくて、なんとなく手を出さずにずっと避けてきた宅録を、google先生に頼りながら始めてみたのでした。

 

そうして奮闘しているうちに、不思議なことに作曲の依頼がぽんぽんと舞い込んできたのです。これは本当に不思議なことで、3ヶ月連続で作曲の依頼が来ました。他に製作した曲たちも、また追ってお披露目出来たらと思っています。

 

今回の件については、先ほどちらっと紹介した通り、これまで何度か絵のお仕事を一緒にさせていただいていて、とてもお世話になっているアートディレクターの新井敦夫さんから舞い込んだお話でした。当時の私にとって、医療系のIT企業の方の本職も忙しく、絵の展示準備やバンド活動もあって、2週間で4曲作るとゆうのはかなりハードな内容でした。それでも、きっとたくさんの候補の方がいらっしゃる中で、私に声をかけていただいたことが本当に嬉しかったのでした。心がもうどうにもならないぐらいわくわくしてしまった感じです。かつかつな状況のなかでも、トライしてみて、すごくよい経験になったなあと感じています。とはいえ、ミックスとかマスタリングとか全くわからなくて、エンジニアさんってやっぱすごいなあと改めて実感したし、ベースもドラムも感覚でやってるので、拙い部分だらけというのはわかっています。それでもやってよかったと思っています。自分の足らない、至らない部分を洗い出せた感覚があります。今年は感覚だけでなく作曲の勉強も程度して、色々な音楽を聴いて、たらふく曲を作ってゆけたら良いなあと思います。

 

***

私は私の作るものが拙いながらも大好きだし、自分の子どもなので、愛したいと思っています。たとえリアクションが怖くても、宣伝や発表が苦手でも、それでも、「こんなの作ってみたよ、見て!」って、どきどきしながらお披露目するようにしています。私が作るものが世の中みんなに受け入れられるかどうかと考えると、そうではないとゆうことは、音楽や絵の活動をはじめて割りと早い段階で気づきました。多分、3年とか4年とかでしょうか。つまり、私が作るものは、今の世間のストライクゾーンにはまらないことのほうが多い、とゆうことに気づいたとゆうことです。
 
自分にとって「ねえ!見て!いいでしょ!」と思うものが、万人に受けるものではないことを受け入れた結果、絵と音楽で必ずしも食おうと考えず、自由に自分がよいと思うものを作り続けたいと思うようになりました。そう思うようになることができたのは、たぶん自分自身が「万人に受けるものが自分のストライクゾーンじゃないことが多い人生を送ってきたから」です。私は昔から、9人がAを好きと言っているとき、私は1人、こっそりBが好きな子どもでした。例えば、子供の頃幼なじみの女の子4人で遊園地に行って、お母さんがおそろいの指輪を買ってくれようとしたとき、みんなはお花とかかわいらしい指輪を選んでいたけど、私は1人、どうしても魚のマンボウの指輪が欲しいと言いました。ゲームでドラクエをやっても、話を前に進めることより小さなメダルがどこに落ちているかを必死で探して、「ここにあるんだよ」って教えることのほうが面白かったし、卒業旅行でフランスとイタリアに友達と行った時も、みんなが必死で世界遺産の写真を撮るなか、私は世界遺産には背を向けて、日本では見られないカラフルなクレーンの写真を撮りまくっているような女の子でした。だって、そのときの私には世界遺産よりクレーンがかっこよく見えたからです。そういうちょっとしたところにも日本人とは違う色彩感覚がつまっていて、なんて素敵なんだろうというところにときめいていたのだと思います。
 
そんな私でも、絵と音楽の活動を10年自分のペースでも続けてきたことで、自分の絵を見て「絵を描いてほしい」とオーダーをしてくれたり、「デザインをしてほしい」とお金を払ってくれたり、今回のように楽曲製作の依頼をしてくれる人が少なからずいることを知ることが出来ました。世界遺産よりもクレーンを、お花よりマンボウの指輪が好きな私みたいな人がいるのと同じことな気がしています。私が0から生み出すものを、少なくとも「欲しい」と言ってくれる人が0ではないことを知ることが出来たから、私の作るものに価値を見出してくれる人がいるから、私は作ることを続けられているのだと思っています。それはとっても嬉しいことで、幸せなことだと思うわけです。私にとってのクレーンやマンボウの指輪のような存在を生み出せるかもしれないから、そんな奇跡が起きてほしいから、私は、自分が面白いと思うものを、自分のペースで、出来るだけたくさん作って生きてゆけたらなと改めて感じました。
あくまでゆるく、楽しく、ずっと続けてゆけますように。
 
ひい。なんだか長くなってしまったのでこのへんで!
 
ちゃんちゃん
 
2021.1.11